二級建築士試験 建築計画(集合住宅通路について)

建築計画 

集合住宅の通路について解説します。

通路には大きく6つある。

1 階段室型

2 片廊下型

3 中廊下型

4 ツインコリダー型

5 集中型

6 スキップフロア

 

1 階段室型・・・階段室を各住戸で結んだ形式。

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  例:団地

  メリット プライバシーが確保しやすい。

       通風、採光、独立性がよい。

  デメリット EVの設置台数多くなる。(高層住宅は適さない)

 

 2 片廊下型・・・廊下の片側に各住戸を配置した形式。

  

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  例 アパート

  メリット  住戸の居住性が均一。

  デメリット 共用廊下となるため独立性が低い。

 

 3 中廊下型 中央の廊下の両側に各住戸を配置した形式。

   

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中廊下型

  メリット 住戸数の密度は高い

  デメリット 通風、日照、プライバシーの確保をしにくい。

  ポイント:廊下を南北軸にすること。

 

 4 ツインコリダー型(ツインコリドール型) 片廊下型を2列に並べその間に吹き抜けを設け、住棟間を渡り廊下で結んだ形式。

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ツインコリダー型

 メリット 通風や換気の性能を持っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 5 集中型 住棟の中央部に共用のエレベーターや階段を設置し、その周囲に住戸を配置した形式。

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   メリット  高層化が可能

   デメリット 避難路の計画が難しい。

 

 6 スキップフロア型 2階または3階おきに共用廊下を設けて、EVが2~3階おきにしか止まらない形式

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 メリット 住戸によっては、広いスペースを確保することができる。

 デメリット 共用廊下の上下階の住戸は階段を利用

       各住戸への動線が長くなりがち。

 ポイント  共有部分の面積は小さい。